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初の配信ライブ RED WARRIORS Unplugged streaming Live インタビュー

2020.10.14 NEWS

インタビューのために訪れたリハーサル・ルームから流れてくる音を聴いて 驚いた。よく知っている RED WARRIORS ナンバーなのに、アコースティック・ ギターで奏でられると、予想以上にメロディの良さが引き立ち、それでいて単な るきれいなだけのサウンドではなく、骨太のスピリットが匂い立つ。
今回、RED WARRIORS は生配信ライブ“RED WARRIORS Unplugged streaming live at Billboard Live TOKYO”を行なうことになった。1986 年に メジャーデビューし、ブルージーな音楽性と自由奔放なステージングでバンド シーンにおいて強烈な存在感を発揮。武道館、⻄武球場でのライブを成功させた が、たった3年間の活動の後、解散。その後、2019 年に完全復活を宣言して、 やんちゃなバンドがそのまま大人になった唯一無二の姿をシーンに見せつけた。
そしてボーカルのダイアモンド☆ユカイ、ギターの木暮“shake(シャケ)”武彦、 ベースの小川キヨシという不動のメンバーは、今回、アンプラグド・スタイルの ライブに挑もうとしている。
現在、北海道で暮らしているキヨシが合流する前に、黙々とリハーサルを重ね るユカイと木暮にインタビューしてみた。



――今回のライブのキッカケは?
ユカイ 今年はシャケの還暦ライブをやる予定だったのがコロナで中止になっ て、自分のソロ 30 周年記念ライブも飛んじゃって。しばらくは隠遁生活みたい な感じだった(笑)。
木暮 俺は RED WARRIORS のセルフカバーアルバムを作ってた。
ユカイ 結局、イベントもライブもできない状態だったから、久々に何かやろう
よってことで今回の配信ライブをやることになった。 ――シャケさんには配信ライブのイメージがあまりないのですが?
木暮 うーん、コロナがなかったら、考えつかないって感じだったかもしれない (笑)。それでも 6 月にやったんだよね。お客さんは山梨県限定で、平日の昼間 にやった。お客さんは少ししか来られなかったけど、配信もして。6 月だったか らそれしか方法がなかった。
ユカイ 世の中が頑なに「県外の人はダメ!」ってなっちゃってたんだよね。 木暮 それでもライブに向かっていく喜びはすごくあった。たった一本のライ ブがすごくありがたかったですよ。やっぱり音楽に真剣に向かい合うのは楽し い。しかも野外ライブだったから。
――ユカイさんは?
ユカイ 俺も一回やったよ。“やついフェス”も配信になっちゃって、どんな形で もいいですよって言われたから、自宅から参加した。アコギやピアノを弾いて、 マイクもなしで歌って(笑)。それでもやっぱり喜びを感じたね。お客さんはい なかったけど、ずっとやってなかったから嬉しかった。
――今回はアンプラグド=アコースティックでのライブになりますが。
ユカイ 俺はコロナの時期、YouTube で“ユカイチャンネル”っていうのを、ギ ター1本の弾き語りでやってきたんだよね。
――では今回は違和感がない?
ユカイ でも RED WARRIORS の曲をみんなでやるのは、また別だからね。だ って、ブルージーなバンドじゃん。だから RED WARRIORS にしかできないア コースティック・ライブっていう感じになると思う。それにこういうスタイルは、 今どきあんまりないかもね。ほら、配信ライブっていろんな人がやってて、デカ いホールでロックをガーンってやったり。でも無観客だと、見ててなんか虚しい 感じがしてさ(笑)。だったらもっとゆったりと、あんまり力まないでさ、適当 って言ったらなんだけど。
――適当って言わないでください(笑)。RED WARRIORS はあんまりきっちり キメない、自由なところが魅力だから。
ユカイ (笑)お客さんがいないのに、デカい場所で照明をたくさん入れやって も、実感がないじゃん。だったら力を入れないでできるようなライブがいいんじ ゃないかなって思って、今回はアコースティック・ライブになったんだよ。 ――もしかしたら今、ゆったりやるのがいちばん生々しいのかもしれないです ね。
ユカイ そうそう、かなり生々しいよ(笑)。
木暮 特に俺たち今、メンバーが 3 人だから、3 人だけの演奏をしたいなと思 ってる。ホントに、少ない音で。
ユカイ どれだけできるか、やってみたい。
木暮 空間を味方につけて、面白いことをやりたいなってのはある。サポートで キーボードの三国(義貴)さんも入るんだけど、3 人だけのところを面白くやり たいなと思ってて。
ユカイ 「引き算の良さ」っていうか、そういうライブを目指したいね。
木暮 ロックなんてブルースがなかったら生まれなかったんだから、ブルージ ーな、ロックの原点が見えるようなライブにしたいね。 ――エレクトロニックの RED WARRIORS とは全然違う?
木暮 もちろん違う。「Mr.Woman」とか。
ユカイ そうそう(笑) ――アコギでやってみたら、印象が大きく変わりましたか?
木暮 ロックバンドってスケール感だったり、音のパワーと圧力だったりで聴 かせることが多い。でもそうじゃなくて、たとえばアコギを音数少なく弾いたり すると、1 音1音がすごくデカい存在感で響く。そういう隙間とか空間とか音の 残響とかを味方にしてやってみたい。そうするとエモーションもさ、ちょっとの 変化がすごく大きく感じられると思う。すごくリアルなライブになると思う。 ユカイ ホントはこういうのが、RED WARRIORS オリジナルのオリジナルな のかもしれないね。
――RED WARRIORS のアコースティク・セットは、どんなサウンドになりそ うですか?
木暮 アコギで演奏してみてひらめいたことを、いろいろやってみたいな。リハ ーサルで RED WARRIORS の曲をアコースティックでやった瞬間の、ファース ト・インプレッションを大事にしたい。「こんなふうにやってみよう!」、面白か ったら「これでいこう!」みたいな。
ユカイ 今まで RED WARRIORS は、バンドサウンドでやるのに慣れてたから ね。でも今回はギター1 本しかない曲もある。サポートのキーボードも入んなか ったり。
木暮 ギター1本でやるとき、俺がいつも思い浮かべるのはライトニン・ホプキ ンス(60 年代ロックに大きな影響を与えたブルースマン)。俺、あの人が好きで さ。
ユカイ さすがに、あそこまで渋くなんないけどね(笑)。
木暮 うん。もちろん曲によってだけど。
ユカイ アコースティックでやるっていうと、だいたい音をキレイに作ったり するじゃない。でも俺たちはそういうのじゃないからね。昔のブルースの雰囲気、 それこそロバート・ジョンソン(伝説のブルースマン)までいっちゃうと古いけ どさ、そういう「ギター1 本でも聴けちゃう」みたいなニュアンスになってくる と思う。曲によっては、歌もかなり荒々しいしね。 ――そして本番のライブでは、この2人にキヨシさんが加わります。
木暮 3人一緒にやったとき、キヨシなりのものを出してくれればいいかなと 思いますね。たとえばロックンロールの曲でも「この曲はフォーキーにやりたい な」とか、キヨシとしてのアイデアを出してくれるといいね。今、2人でリハー サルやってると、ユカイくんが俺とはまた別のイメージで入ってきたりしてさ。 そうすると自分の予想してたものとはまた違った曲になっていく。「ああ、こう なるんだな」って。それが楽しいんだよね。そういう感じでさ、キヨシが加わっ
てくれると面白いな(笑)。今回、そういうことを楽しみたいってのはあるね。 ――きちんとリハーサルをしてキレイに仕上げるんじゃなくて、三者三様のア プローチを目指すんですね?
木暮 そうだね。せっかくやるなら、どうなっても楽しみたいね。ただ、なんで また六本木のおしゃれなところでやるんだろう(笑)。
――Billboard Live TOKYO ですね。ホントは山梨でやりたかったですか?(笑) 木暮 いやいや、普段の生活からいきなりポーンってワープする感じがさ(笑)。 しかも、山梨に住んでる俺と、北海道のキヨシは特にね(笑)。 ――ステージの後ろのカーテンが開くと、六本木の夜景が見える!
ユカイ だったら当日、晴れるといいな(笑)。
――この半年、ライブを見たいのに我慢してきた音楽ファンたちに対して、何か メッセージはありますか?
木暮 こういう事態になって、スポーツも音楽もできなくなっちゃった。そのと き、衣食住と関係ないものってのは無力だなって思っちゃったんだよね。最初は ホントに不安な毎日だった。俺は田舎に住んでるから、生活してる分には関係な いんだけど、ニュースを見たり家族の様子を見てるとやっぱりすごく不安なベ ールに包まれていくみたいな感じがあった。だけど家でひとりでギターを弾い てると、気づいたら全部忘れちゃって、楽しくなっちゃってて(笑)。そういう 楽しい頭になってると、ニュースを見てても楽に見れるっていうかね。「あ、や っぱり音楽ってすごく力があるな」と思ったね。音楽ってやっぱり、生きるため に必要なもんなんだと思って、すごくいい確信が持てた。RED WARRIORS っ て、バンドの中でも特に“ぶっ飛び感”があるじゃない? ユカイくんも俺もソロ でやってるけど、そこにないものがあってさ。だから自分でも、今回はそれをす ごく楽しみたい。「今こそロックンロールを!」っていう感じがする(笑)。 ユカイ 俺もやっぱりいろんなことがあってさ。仕事がみんな飛んじゃったり、
予定してたライブもまったく白紙になっちゃって。それだけじゃなくて、ずっと 動いてたものが止まっちゃったんだよね。人間ってどんなヤツでもさ、動けば動 くほど雪だるまみたいに膨れあがっていくじゃない。自分ではそのつもりはな かったんだけど、気がついたらいっぱいくっついてたんだよね。自分の人生の断 捨離っていうの? 逆にそういうのを洗い落とすきっかけになった。だから今、 自分にとって大切なものは、やっぱり家族と音楽なんだよね。それに改めて気づ いた。いらないものを削ぎ落として、やっていかなきゃいけないことがある。そ んなときにいっぱい歌が浮かんできて、歌に救われたんだよね。今の自分がある のは歌があったからで、新たな気持ちになれた。このクリーンな感じのままで行 きたいね。だから、うん、今回のライブでは強い歌を歌いたいね。 ――今回のライブでは、“強い”RED WARRIORS“に会えますか?
ユカイ&木暮 もちろん! ぜひ観てください!! ――楽しみにしてます!
文=平山雄一


〈特別リハーサル映像〉
リハーサル映像の為、画質に乱れがございます。 当日の配信ではフル HD の高画質にて 配信ライブならではの演奏を披露いたします。

公演詳細
■タイトル:Red warriors Unplugged streaming live at Billboard Live TOKYO
■公演日程:2020/10/18(日)
■生配信開始:17:00〜
■アーカイブ期間:10/25(日)23:59 まで
■視聴券発売日:2020/9/18(金) 18:00〜
■発売期間:2020/9/18〜10/21(金)23:59 まで
■券種:
・視聴券 4,500 円(税込)
・特典付き限定視聴券 9,000 円(税込)
※直筆サイン入り記念フォト(当日のライブ写真)&特製記念トートバッグ付き ※公演終了後 1 か月後を目処に発送いたします。
■プレイガイド:
Streaming+ http://eplus.jp/redwarriors-s
PIA LIVE STREAM http://w.pia.jp/t/redwarriors-pls/